「あいの里」に思うこと

よもやま話

現在、ネットフリックスで放映されている「あいの里」を見始めた。

この番組は、中高齢の男女8名が古民家で暮らしながらカップル成立を目指すという恋愛リアリティショーだ。まだ1話を見終わったところだが、第一印象がとにかくすっきりしない。

まず、登場する男女の年齢層がとにかく高い。最年長は男女とも60歳、50~40歳代がボリュームゾーンで最年少が男35歳で30歳代はこの一人だけ。60歳となると、失礼だがもう老齢といってもいい年代なので、見ていても感情移入が難しい。

。。登場人物が集まっているシーンなどは、まるで町内会の集まりみたいに見えてくる。見知らぬ男女が一つ屋根の下で暮らすというと、昔よく見ていた「テラスハウス」を思い出すが、画像も含めてあの透明感は全く感じられない。会話にしても、いきなり性的な内容を話していて徐々に関係が深まるとか恥じらいながら男女の恋愛が進展するという要素がない。

私は人が恥ずかしい行動をしているのを見ると、ムズムズして無性に恥ずかしくなるという性格なのだが、今回はまさにそれが発動しっぱなしである。

だが、もしかしてこれが現実社会に近くて、これからのドラマやリアリティショーはこういうものが多くなるのかもと思ってしまった。少子高齢化が進んでいるので、10~20代の人数はとても少なくて国の人口に占める割合もどんどん小さくなっている。それに対して、最後の人口ボーナス期であった第二次ベビーブーム世代が50代を迎えており、平均年齢も伸びているのでそれ以上の年齢層の割合がどんどん大きくなっているわけである。だから、視聴者層の高齢化は確実に進んでいて、10代、20代の恋愛みたいなものへのニーズが低下しているのかもしれない。また、晩婚化やダイバーシティの考え方もあって、高齢者が活動的なことが称賛されている世の中という流れもあると思う。

私自身、最近のバラエティやお笑い系の番組がほんとにつまらなく感じてほとんど見ていないし、10代、20代のアイドルが出ているような恋愛ドラマも全く見ない。ただ恋愛や男女関係自体への興味がないわけではなくて、海外の婚活ドキュメンタリーや恋愛リアリティショーはよく見ている。何が違うかというと、つくられたキラキラアイドルが見たいわけでなくて、リアルに近くて年齢層も幅広いものが見ていても興味深いような気がする。海外の番組は年齢・人種も様々だし、社会的環境も日本と大きく違ったりするので、住んでいる日本とのギャップも適度に感じられるから、見ていて飽きない。

そういう意味では、「あいの里」は現代日本の現実を忠実に表している番組ともいえるので、私の好みからは大きく離れてしまっているが、登場人物や背景と親近感を持ちたい視聴者層には意外と?うけるのかもしれない。

まあ、そういう私も続きを見てみようとは思っているのだが笑

では、また。

コメント

タイトルとURLをコピーしました