栗山ノート

書評

今を時めく?侍ジャパン監督だった栗山監督が、昔から練習後や試合後に気になったことを記載していたノートに基づいた人生観を新たにまとめた一冊です。

その野球ノートは四書五経などの古典や経営者の著書から抜き出した言葉で埋められているそうで、本書も各センテンス毎に言葉が記されています。

私も栗山監督についてはそんなに詳しくなかったのですが、今回WBCで大きな成果をあげられたこともあって、気になって読んでみました。

全編にわたって感じるのは、彼が自省、内省する内容がとても多いことです。監督というとそれぞれ能力のあるプロ野球選手達を指導育成しながら、試合への出場や交代、一軍や二軍の配置などかなり大きな権限を持つ立場です。そんな彼が過去に負けた試合についてほとんどが自身の責任であるとして振り返り、自省・内省していました。

その姿勢はもちろん称賛されるものと思います。一方で、その立派な考えが選手達に伝わっていればよいのですが、必ずしもそうではないかもしれないなと思います。

私も会社では部下を指導しなければならない立場ですが、自身の思いを伝える難しさを痛感しています。人は同じ言葉を聞いても自分流に解釈するため、中々こちらの思いが通じない経験が多いです。

それも栗山監督流に言えば、伝える側の問題ということになるのでしょうね。

古典や名言と共に、栗山監督の考え方を知ることができました。

では、また。

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